子供の頃の夏

 【子供の頃の夏】

 

夏になると思うことですが、子供の頃の思い出の季節は、だいたい「夏」であることが多いです。

小学生だった頃、中学生だった頃。へたすれば高校生の頃の思い出も、やっぱり「夏」が多いんですよね。

子供にとってはかなり強烈なんでしょうね、夏休みのあの「ワクワク感」は。

大人になった今でも、夏が来ると何だか知らないけどワクワクしちゃうんです。

特別何かがあるわけでもないのに。

たぶん、脳内に染み込んでいるんですよね。

 

夏休みにだけ会える従妹たちの声。

おばあちゃん家で食べた、とうもろこしとスイカの味。

塩素クサいけど、楽しかった市営プール。

夏祭りで見かけた、好きだったあの子。

吐きそうなくらいしんどかった、部活の夏合宿。

 

全部、何の変哲もなく人並みな思い出なんだけどね。

だけど、コロナウイルスのせいで、子供たちは昨年から2年連続で人並みの夏休みをおくれないんですね。

子供の頃の2年はでかいですよ。

大人になって思いますけど、小学生の頃は一番長く感じたし楽しかったし。

中学生、高校生の頃も部活の思い出ばっかりでキツかったけど、今となっては良い思い出でしたしね。

そういえば以前、ある有名な人が「あなたにとって一番大切なものは?」という問いに対して、「時間」って答えていたのを思い出しましたよ。

お金とか名誉とか命ではなく、「時間」だって。

我々は、オギャーと産まれたその日から毎日が「死」へと向かって歩いているようなもんですから、日々の時間の過ごし方が一番大切なんだって。

 

でも、だからといって、今の子供たちが可哀そうだって思っちゃ失礼な気がするんですよ。

色々と大人が制限している中で、ちゃんとルールを守って勉強でもスポーツでも、できることをやっているんですからね。立派ですよ。

可哀そうなのは、「ルールを守れない自分勝手な大人」のほうですよね。